子育てリレーエッセイ NO.10

おこりんぼう

三人の子どもに恵まれた。予想外。

実は第一子までに二度の流産、辛かったことも、今(当時)の私にとっては必要で貴重なできごとだったのだと思う。子どもって苦手というか、どう接していいのかわからない人間。
そういうこともあって、無事に生まれてきてくれた時には心底感謝したし、大事に、また、仲良くやっていかれたらなと思った。その反面不安も大いにあった。こんな自分に育てられるのかと。今となっては同労者、一緒に生活する人間。
戦いもあり、かわいくもあり、大切な存在です。

月日とともに三人の子どもと夫との、日々の雑事にまぎれてそんな微妙な思いも、頭の片隅にはありながら、その日暮らしのやっつけ仕事な日常。
三人三様とはよくいったもので、そこで身を持って気付かされるのはつくづく十人十色なのだろうなと思う。私たちに授かった子をよその子どもと比較はしない方が懸命だなともつくづく感じる。同じ親で、同じ家の中で育ちつつもそれぞれに個性が違う。

超マイペースで実はガラスのハート(この頃強くなってきたけど)の一人、それを見てマイペースながらも喜怒哀楽激しく要領よく気遣いと働き者の一人、甘えんぼうで負けん気が強くてなおかつ自由人みたいな一人と。
その中で一番私からの風当たりの強いのは第一子。
ぶつかるぶつかる、あとで冷静に考えると申し訳ないくらい。

その昔確か第二子に何気なく「おこりんぼう母さん」と言われて、ため息。そうだよね、せっかく出会って一緒に暮らしている家族なのだから、仲良く楽しくやりたいよね、だけどそうなる、おこりんぼう…。
さっきも余計な一言まで出てしまった。
後から考えると「お母さんも一緒に来てほしいな」なんてせっかく嬉しい一言を言ってくれたのだろうけど、「私がいない方がおばあちゃんの言うことよく聞いて、しっかりやるでしょう、それにまた怒ってばっかりいるのいやだもん。」言ってしまってから、一言余計だったなと思ったときにはもう遅い。

実は今日、昼間も三人連れて図書館に行く道すがらの姉弟ケンカに、道の真ん中で怒っていた私。帰ってきてもやりっぱなしの事柄に、何度言っても片付けないことに怒って、そんなことばっかりで気持ちもささくれだつのよね、って思いながらの食事の支度作ったところで、さっき借りてきた本読みながら、テレビとゲームはなかなか終わらずで食事は冷めるは、あー、まったくもう。お腹がすいてる第三子は勝手に食べ始めるしという状況。こんな生活、私のこれまでの何かがいけないのか、それとも子どもがその個性として自由奔放すぎるのか。どっちがどっちかなんて考えていてもしょうがない。その日その日をどうにか生きていくのでいいのだわと開き直っている私、おこりんぼうは当分引っ込みそうにない。それが現実、時間の流れにどうにかしてもらおう。
きっと自分ももう少し成長するだろうから…。
(うお)

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